ご葬儀後の行政手続きについて
ご葬儀が終わると、少し落ち着いたようでいて、今度は役所や保険、年金、名義変更など、現実的な手続きが気になり始めます。けれど、そのすべてを一度に進める必要はありません。
まず大切にしたいこと
ご葬儀後は、心も体も疲れが出やすい時期です。その中で手続きを進めるのは、思っている以上に負担が大きいものです。
ですから、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。まずは、
- 誰が主に手続きを進めるか
- どの書類が手元にあるか
- 何を先に確認するか
この3つを整理するだけでも、見通しが立ちやすくなります。
手元にまとめておきたいもの
ご葬儀後の手続きを進めるときには、次のようなものを一か所にまとめておくと便利です。
- 故人の健康保険証
- 年金手帳や年金関係の通知
- 介護保険証
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- 通帳やキャッシュカード
- 印鑑
- 公共料金や携帯電話の契約書類
- 不動産や相続に関わる書類
手続き先によって必要なものは異なります。原本が必要な場合もありますので、処分せず、しばらくは整理して保管しておくと安心です。
役所で確認したいこと
ご葬儀後に、市区町村で確認したいことがあります。ご家族の状況によって必要なものは異なりますが、一般的には次のような内容があります。
- 世帯主変更が必要かどうか
- 印鑑登録に関すること
- 住民票や戸籍に関すること
- 福祉制度や各種手当の終了・変更
- 介護や高齢者支援に関わる確認
自治体によっては、ご家族を亡くされた方向けに、まとめて案内してくれる窓口があることもあります。まずは市区町村役場に確認してみると安心です。
健康保険について
故人が加入していた健康保険についても、確認が必要です。加入先が
- 国民健康保険
- 後期高齢者医療制度
- 勤務先の健康保険
のどれかによって、窓口や内容が変わります。
また、加入先によっては、葬祭費や埋葬料などの給付がある場合もあります。申請期限があることもありますので、早めに確認しておくと安心です。保険証の返却が必要な場合もありますので、自己判断で処分せず、まずは保管しておいてください。
年金について
故人が年金を受け取っていた場合や、年金に加入していた場合には、年金に関する確認も必要です。内容によっては、次のようなことを確認することになります。
- 年金の受給停止に関わること
- 未支給年金に関すること
- 遺族年金に関すること
年金は、故人の年齢や加入状況、ご家族の状況によって扱いが異なります。よくわからない場合は、年金事務所や年金相談窓口に相談するのが確実です。通知書や年金に関する書類は、しばらく手元に残しておきましょう。
介護保険・福祉関係について
介護保険を利用していた場合には、介護保険証や負担割合証などに関する確認が必要になることがあります。また、福祉サービスや自治体の支援制度を利用していた場合には、終了や変更の手続きが必要になることもあります。
施設に入所していた場合や、訪問介護・福祉サービスを利用していた場合には、関係先にも確認をしておくと安心です。
銀行・公共料金・各種契約の見直し
ご葬儀後は、故人名義の契約や支払いについても確認していく必要があります。たとえば、次のようなものです。
- 銀行口座
- クレジットカード
- 電気・ガス・水道
- 固定電話・携帯電話
- インターネット回線
- NHKや各種会員サービス
- 新聞や定期購入サービス
- 賃貸住宅の契約
そのままにしておくと、料金が発生し続けるものもあります。一方で、相続に関わるものについては、先に確認してから動いた方がよい場合もあります。急いで全部を処理しようとせず、必要に応じて金融機関や専門家へ相談しながら進めてください。
相続について
不動産、預貯金、株式、保険、借入金などがある場合には、相続について考える必要があります。相続は、ご家族だけで判断しようとすると、かえって難しくなることがあります。
特に、
- 不動産がある
- 相続人が複数いる
- 遺言書があるかもしれない
- 借入金や保証関係がある
- 名義変更が多い
このような場合には、司法書士、税理士、弁護士など、内容に応じた専門家へ相談した方が安心です。迷いがあるときほど、早めの相談が大切です。
あわてず、順番に進めていきましょう
ご葬儀後の手続きは、ひとつひとつ見ると難しく感じられます。けれど、実際には次の順で考えると整理しやすくなります。
- 役所で確認すること
- 保険・年金で確認すること
- 契約や名義変更で確認すること
- 相続の相談が必要か考えること
すべてを一日で終わらせる必要はありません。ご家族を亡くされたあとの手続きですから、順番に、一つずつ進めていけば大丈夫です。
お寺に相談してよいこと
行政手続きそのものは、役所や各窓口での確認が必要ですが、次のようなことであれば真光寺にもご相談いただけます。
- ご葬儀後、何から手をつければよいかわからない
- 四十九日や納骨との兼ね合いで予定を整理したい
- 仏壇やお参りのことも含めて見通しを持ちたい
- ご家族の気持ちの負担が大きく、整理がつかない
お寺は行政窓口ではありません。けれど、人生の節目に寄り添う場所として、見通しを立てるお手伝いはできます。
ご相談・お問い合わせ
ご葬儀後のことを整理していく中で、四十九日や納骨、今後のお参りとの兼ね合いなど、見通しを立てにくいことがありましたらお問い合わせフォームよりご連絡ください。行政手続きそのものの窓口ではありませんが、仏事の流れも含めたご相談は承っております。