葬儀

大切な方をなくされた
あなたに

大切な方であればあるほど、死別はたいへんにつらいものです。
だからこそご遺族には、サポートする者が必要となります。
現在、葬儀前後の段取りは葬儀社が行うケースが多くなりました。
そんな中で僧侶の役割は、ご遺族が迷信などに振り回されることなく、安心して故人様を見送るための「心のサポート」であると思っています。
葬儀社だけでなく、お寺へのご連絡もぜひお願いします。

ご臨終

「臨終」とは、今生で命つきるまでの期間です。
「息を引き取る瞬間に間に合う」ことより、最期を迎えられるまでの期間(時には数か月に及ぶことも)に、ご本人様とどう関わり、何を語り合うかが大切です。

  • お寺への連絡
  • 葬儀社への連絡

臨終勤行

一般的には「枕経」とも呼ばれます。
人生の終わりに臨んで、永年お育てにあずかった阿弥陀様に対するお礼のお勤めです。
本来は故人様ご本人が勤めるものですが、代わりに僧侶と身内の方とで一緒にお勤めします。

  • 通夜、葬儀の日時を相談 各所に連絡
  • 葬儀社との打ち合わせ
  • 法名を付けるために、故人様のお人柄などをお聞きします。

通夜勤行

葬儀の前夜に苦楽を共にした人々が仏前に集い、故人様をしのびます。
また故人様の姿を通して諸行無常の理を知り、我が命の行く先(浄土)の確かさを知らされて、仏恩報謝の思いを深める場です。

  • 最も大きな悲しみの中におられるご遺族の方は、周囲への気遣いはいったん横に置いて、故人様をしのび、阿弥陀様のお救いを聞くことに徹してください。そのために僧侶や葬儀社の方のサポートがあります。
  • お勤めの後、代表者(喪主でなくて良い)による会葬者へのご挨拶

葬場勤行

「あらゆる者を必ず浄土に救いとる」と誓われた阿弥陀様の仏徳を讃嘆し、故人様をしのびつつ報謝のまことをささげる儀式です。
大切な方との死別はたいへんつらいものですが、それが決して「永遠の別れ」ではなく、「再び遇える」世界が開かれるのがお念仏の教えであることを、改めて心に刻む場でもあります。

  • お勤めの後、会葬者へのご挨拶
  • 近親者はご遺体と一緒に火葬場へ

還骨勤行/初七日法要

火葬後、まとめてお勤めすることが多くなりました。
このお勤めを機縁に、故人様からいただいたご恩、今後はお浄土から導いてくださるご恩を思い、中陰(亡くなられた日から四十九日間)を過ごしていただきたいと思います。

  • お勤め後、精進上げをすることが多いですが、必須ではありません。
  • 四十九日法要の日程を相談(七日ごとのお勤めについても)
  • 四十九日法要までに、過去帳に法名などを記入

四十九日(満中陰)/百か日/初盆/年回法要(1周忌・3回忌・7回忌…)

いずれも追善供養(故人様の成仏を願う)ではありません。
成仏は、すでに阿弥陀様のはたらきで成されています。
浄土真宗における法要は、いわば「報恩供養」。
故人様をしのび、阿弥陀様、そしてお浄土で仏の覚りをいただいた故人様が、この私にかけてくださっている「願い」に繰り返し耳を傾けていくことが大切です。

  • 服装は礼服、あるいは華美になり過ぎないよう心がけましょう。

法要 
お寺での法要も受け付けています