二ヵ月近く、ホームページの更新をお休みしてしまいました。

 

ご門徒の皆さんにはすでにお知らせしていましたが、実は、8月のお盆に降った大雨で真光寺の納骨堂が大きな被害を受けました。

 

裏山からの地すべり(?)で地盤が30cm近く動いたとみられ、納骨堂の基礎柱が破砕。専門家に相談したところ補修は難しく、解体やむなしという結論に至りました。

 

 

 

築58年となる納骨堂は、基礎のコンクリート柱にヒビが入るなど老朽化が進んでいました。そのため、鉄骨やコンクリートブロックなどで柱の補強をしていたのですが、その補強がすべて横倒しとなり、柱が完全に破砕してしまいました。

 

 

 

 

破砕した柱の間から中の鉄筋がむき出しとなり、大きくゆがんでいます。このままでは荷重に耐えきれず、建物が倒壊する危険性がありますそこで納骨堂を立入禁止とし、中のお骨を一時避難することにしました。

 

納骨堂の周辺でも脇道では地割れが起こり、擁壁には亀裂が入るなど、いつ裏山の斜面が崩れてきてもおかしくない状態が続いています。

 

 

 

本堂裏の斜面も全体的に膨らんできており、今後は本堂を守るための防災工事が必要になってきそうです。

 

 

最優先にすべきは、お預かりしているお骨を安全な場所に移すことでした。

ご門徒の皆さんには文書で現状を報告し、お骨の移動をすぐに開始することを合わせてお伝えしました。

そして9月10日にすべてのお骨を庫裡に移動し、現在、納骨堂にはつっかえ棒をかませて急な倒壊を防いでいます。

 

 

 

 

ちょうど秋のお彼岸の時期を迎えましたが、お参りの方々には本堂への参拝をお願いし、今後のことについての説明会を開催しました。

コロナ禍ということもあり、3日間・6回に分けての分散開催。これまでの経過を改めてご説明し、今後の見通しについても、今申し上げられる範囲でお伝えしたつもりです。

 

 

 

お盆からお彼岸まで、目が回るような一ヵ月でした。お彼岸が過ぎてから、まずは納骨堂の解体に入ります。

 

今後、新納骨堂の建設、さらには土砂崩れから本堂を守るための防災工事など、幾つもの事業に取り組んでいかねばなりません。真光寺のような小規模のお寺にとって、最大の課題は言うまでもなく資金です。

 

行政への支援要請や本山への申請などは行っていきますが、資金のほとんどを自分たちでまかなっていかなければならないと考えています。しかし、安易に寄付を言い出したくはない・・・。

なぜなら、このたびはお寺の施設が被災しましたが、そこに大切な方のお骨を納めておられるご門徒さんたちもまた、被災者だからです。

 

できるだけご負担をかけないよう、なんとか乗り切っていく方法はないか?

知恵をしぼりながら、そして皆さんにも相談しながら取り組んでまいります。

 

真光寺 住職